2013.04.19
デザイン・ファームの建築を作る上で、以前から多くのお力添えを戴いている、株式会社白井石材の芦野石の石切り場と工場を訪ねました。
図面上での打合せは度々行って来ましたが、実際に石切り場から原石を切り出し、工場で加工する過程を見ることで、新たなアイディアを発見できます。
栃木県那須町、芦野石の石切り場の様子です。
3寸幅の間隔でセットされた、レール自走式の2つのチェーンソーで、1寸半程の厚みの芦野石の原石を切り出して行きます。
切り出された芦野石の原石です。
原石を工場に運び、まずは両端を切り落とし、大きな定尺に揃えて行きます。
それを更に円盤状のカッターを使って、60㎜、30㎜、21㎜といった細かな定尺に切揃えます。
円筒状の切り込みを入れ、給水管などをセットすることも可能です。
規格寸法に切断され、出荷できる状態になりました。
芦野石の透かし積みを使った、パークコート山王二丁目のラウンジの様子です。
安価で、加工しやすく、しかも自然の風合いを楽しめる芦野石は、使い方次第で多くの可能性を秘めています。また、焼成することで、自然の赤みを帯びることも魅力のひとつです。
以前、香蘭女学校ビカステス記念館の暖炉の床として使用しました。
今後も様々な提案を行うことで、自然石本来の良さを引き出して行きたいと考えています。